遺品整理について

こんにちは。
相続遺言あいち生活(終活)サポートオフィス
 行政書士アイセイ事務所 です。
本日は、どのようなご用件でしたか?

こんにちは。
今日は、家族が亡くなったあとの
片付けについて考えてみようと思うんだけど。

遺品整理についてですね。

大切な家族を見送ったあと、
遺品整理をしようと思っても、なかなか手をつけることが
できないのが遺族の心情だと思います。

そうなのよね。
いつかは整理しなくちゃと思っても、処分するのも
踏ん切りがつかないというか。。。

すべて処分するのではなく、形見を残したり
遺品を整理することで供養になったり、
残された家族の気持ちの整理にもつながっていきます。

そうよね。
処分と考えず整理と思えば、気が進むかしら。
じゃあ、
いつ、何から手を付けたらいいのかしら。

昔は、49日まで故人の魂がこの世をさまよってるから
その法要の後って聞いたことあるけど。

遺品整理を行うのに、期限はありません。
始めるタイミングは、それぞれでいいと思います。

しかし、気を付けなければならないことがあるので
その点をみていきましょう。

遺品整理:タイミング

・死亡後の手続きが落ちつたとき
・法要のとき
・気持ちの整理がついたとき
・賃貸契約の区切りがきたとき
など

故人が、賃貸住宅に住んでいたときは
家賃を支払わなければならなかったりするので、
なるべく早めに遺品整理したほうがいいかもしれません。

県営・市営住宅などでは、契約によりますが
死亡後14日までに遺品を片付けなければ延滞などの費用が
かかることもあるようです。

いつ行うにしろ、
相続人どうしでもめないことが大切になってきます。

勝手に片づけてしまうのは、よくないわね。

相続人の1人で遺品整理をして、
高額な遺品を隠しもってしまい
のちのトラブルにつながるケースもあるようです。

法要で親族が集まったときに行う場合など、
その日のうちに終わらせるのは、難しいかもしれませんが
遺品の分配や財産分割の詳細は決めておき
あとはそのうちの誰かしらが整理していくという形が
いいかもしれませんね。

故人に、借金があるなどし、
相続人が相続放棄をする場合の遺産整理は、
特に気を付けましょう。

どういうことかしら。

遺品整理と相続放棄

おさらいですが、
相続が発生すると、3か月以内に相続するか
放棄するかを決めなければなりません。

相続放棄の方法」参照

マイナスの財産が多い場合は、
相続放棄を考えたほうがよかったわよね。

第921条 次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。
一  相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。

民法より

●単純承認(たんじゅんしょうにん)とは:
 財産(プラス)も債務(マイナス)も、全部ひっくるめて相続する方法です。

相続放棄をすることは、
プラスの財産もマイナスの財産も全部放棄することになるので、
遺品整理を行うことで、
この民法921条の1項に相当し
相続放棄が認められなくなってしまいます。

借金のある故人の遺品整理をしたうえで、相続放棄の手続きをとった場合、
のちに債権会社より相続放棄の無効を訴えられるケースもあるようです。

それは、大変なことだわ。

借金がある場合の遺産整理は、慎重になったほうがいいわね。

そうですね。
相続放棄の手続きには、相続発生後3か月以内と
期限があるので、
相続放棄を迷っていたり、遺品整理をどう進めたらいいのか
困ってしまったときは、専門家に相談しましょう。

次に、遺品整理をする場合の進め方についてみていきますね。

遺品整理:進め方

当たり前ですが、
最低限の必要な道具をそろえましょう。

・ゴミ袋
・段ボール
・ガムテープ、ひも
・カッター、はさみ
・マジックペン
・軍手、マスク
・雑巾、ばけつ

遺品がたくさんあるときは、ゴミ袋や段ボールを多めに準備しましょう。
マジックがあると、何がどこに入っているか書き込んでいけるので
整理がスムーズに進みます。

また、
遺品整理中にホコリを吸い込んだりしないためにマスクの着用をしたり
思わぬケガをしないように軍手をするといいでしょう。

片付けをするってわかっていても、
ある程度の資材を準備しておかないと
いちいち必要なものを買いに行くってのも
手間よね。

いつやるとか、
いつまでに終えるなどといったスケジュールを立てる
のもスムーズに進められる手立てになります。

そうよね。
忙しいあまりに先伸ばしになって
ぐだぐだになってしまいそうだものね。
終える日にちを決めるのは、いいことだわ~

心の整理がつかず、遺品整理に至らなくても
遺産分割にかかわってくるので
まずは、遺言書を探しましょう。

そのほかにも、
解約や名義変更の手続きが必要になってくる貴重品を探します。

・通帳
・健康保険証
・年金手帳
・クレジットカード
・不動産などの権利関係書類
・有価証券
・契約書類
・公共料金等の請求書、領収書
 など

通帳、不動産などの権利関係書類、有価証券など
は、財産目録の作成や遺産分割に関わってくるので
見つけ次第、決まった段ボールにまとめておくといいでしょう。

また、遺産分割に関連して
相続財産になる高額な骨とう品や宝石、高級腕時計なども
貴重品としてまとめましょう。
これらは、財産的価値のあるのもになるので
決して相続人の1人で処分することのないようにしましょう。

まずは、片付けっというより探すっていう作業ね。
手続きに関わるものを優先的に探したほうがよさそうね。

仕分けをしながら、片付ける(整理していく)
イメージですね。

故人宛てに届いてる郵送物は、捨ててしまいがちですが、
あとで困ることもあるので、
まずは、まとめて保管しておきましょう。

財産的価値のあるものをまとめることができたら、
残った遺品の片付け作業をしていきます。

・形見となるもの
・再利用できるもの
・廃棄するもの
・保管するもの

上記のように、分類をするといいでしょう。

写真や日記など、かさばるけれど捨てられないものは、
データに残すという方法もあります。

なるほど~
データね。思いもよらなかったわ。
データなら、家族や親族で共有できるわね。

高齢化や核家族化に伴い
遺品整理を代行してくれる業者も増えてきているようです。

そういった業者にお願いするのも、
一つの手かもしれません。

今日は、
遺品をどう片づけたらいいのか
よくわかったわ~

万が一のときのことを考えたら、頭がまっしろになりそうだけど
何をしたらいいのかわかってるだけでも、心の準備ができたわ。

心の準備、大切ですね。
お困りごとは、
行政書士アイセイ事務所 にご相談ください。


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