2020年4月16日 / 最終更新日時 : 2020年9月10日 aisei8 未分類

法要について

こんにちは。
相続遺言あいち生活（終活）サポートオフィス
　行政書士アイセイ事務所　です。
本日は、どのようなご用件でしょうか？

こんにちは。
相続関係の手続きのことばかり聞いていたけど、
法要について教えてもらいたいんだけど。

わかりました。
今日は、法要についてご説明しますね。

法事と法要の違い

ちなみに、よく法要とか法事といいますが、
法事というのは、
お坊さんにお経を読んでもらってから、その後の会食（お斎（おとき））
を含めたもののことで、
法要とは、
お坊さんにお経を読んでもらって、故人の冥福を祈ることのことです。

仏教では、
亡くなってから四十九日までの間を中陰（ちゅういん）といいます。
中陰の間、閻魔（えんま）大王に七日ごとに裁かれて、
その判定が下されるのが四十九日目にあたるといわれることもあります。
そのため、命日から七日ごとに法要があり、遺族が故人の冥福を祈ります。

今回ご説明するのは、仏教の法要になりますが、
神道やキリスト教などでも仏教のような法要があります。
ではまずは、初七日から四十九日までの法要は、次のようになっています。

忌日法要（きじつほうよう）

仏教では、人が亡くなった命日から数えて7日ごとに忌日があり、七十七日まで計７回です。

初七日（しょなのか）	命日も含め７日目に行います。初七日は、故人が三途の川のほとりにつく日とされています。初七日は、骨上げから２～３日後ですが、今では葬儀の日に一緒に行われることが増えています。
二七日（ふたなのか）	命日から１４日目。遺族だけで供養します。
三七日（みなのか）	命日から２１日目。遺族だけで供養します。
四七日（よなのか）	命日から28日目。遺族だけで供養します。
五七日（いつなのか）	命日から35日目。遺族だけで供養します。（宗派などによっては五七日を忌明けとし、その場合の法要は四十九日と同様です）
六十七日（むなのか）	命日から42日目。遺族だけで供養します。
七十七日（なななのか）	命日から49日目。四十九日のことです。遺族や親族、友人知人にも列席してもらい、四十九日の法要を行い、法要後には会食も行います。四十九日までの間を忌中（きちゅう）といい、この間は、お祝い事への出席や神社の参拝などは控えるようにします。一般的には、この日を忌明け（きあけ）とします。

この七十七日（四十九日）までの間の法要までの数え方ですが、
基本的には、亡くなった日である命日を1日目として数えますが、
亡くなる日の前日を1日目と数える地域もあるようです。

こんなにたくさんの忌日法要がありますが、
今は親戚が遠くに住んでいるなどの諸事情があり、
そんなに毎忌日ごとに法要が行えないことがあるかもしれませんね。

七十七日（四十九日）まで法要のあとは、百か日をむかえます。

百か日
（ひゃっかにち）

命日から100日目。
泣くことをやめて、悲しみに区切りをつける日とされていて、
家族や身内だけで法要することが多いようです。

年忌法要（ねんきほうよう）

故人が亡くなって1年後からは、年忌法要があります。

一周忌	1年目の命日に行います。四十九日法要に次いで大切な法要です。遺族だけではなく、友人や知人も列席します。法要は、命日の当日に行うのが理想ですが、参列者や場所の都合もあり、命日より前の週末に行うことが多いです。一周忌までが喪中（もちゅう）で、一周忌をもって喪が明けることになります。喪中にむかえた正月は、年賀状や初詣、正月飾りなどの行事は控えます。
三回忌	2年目の命日に行う法要です。四十九日と一周忌の法要に次いで大切な法要です。遺族だけではなく、友人や知人にも列席してもらいます。
七回忌	6年目の命日です。七回忌からは遺族と親戚のみで法要を行って、法要の規模を小さくしていきます。
十三回忌	12年目の命日です。十三回忌は遺族だけで供養します。
十七回忌	16年目の命日です。省略される場合もありますが、行う場合は遺族だけで供養します。
二十三回忌	22年目の命日です。省略される場合もありますが、行う場合は遺族だけで供養します。
二十七回忌	26年目の命日です。省略される場合もありますが、行う場合は遺族だけで供養します。
三十三回忌	32年目の命日です。遺族や親族だけで行うことが多いですが、付き合いの深かった友人などが列席することもあります。三十三回忌にて、弔い上げ（とむらいあげ）とし年忌最期の法要とすることが多いですが、五十回忌を弔い上げとする場合もあります。

法要をどこまで続けるかは、遺族の意向もあるので、
十三回忌で終わるところもあれば、
三十三回忌まで行うところもあります。

遺族や親族以外の方にも法要に列席してもらうこともあるので、
そういった大きい法要になると、
ある程度事前の準備が必要になってきますね。

ちなみに仏教以外の宗教だと、どんな法要になるのかしら。
あんまり宗教に詳しくないから全然わからないけど。
仏教でさえ、自信もってこれ！という知識がなかったかもしれないわ。

仏教以外では、
神道の場合だと、葬儀の翌日に翌日祭を行い、
先祖の霊に葬儀が無事に終わったことを報告する場合もあります。
仏教だと7日ごとのところ、
神道だと亡くなった日から10日目ごとに
十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭を行って、
忌明けは五十日祭となります。

その後、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭で、
それ以降も二十年祭、三十年祭と続きますが
十年祭以降は省略されることが多いようです。
この霊祭などは神社ではなく、自宅や斎場、墓前などで行われます。
また、仏教と同じように会食などもあります。

キリスト教だと、プロテスタントとカトリックでは異なります。

・プロテスタントの場合
　法事・法要にあたる儀式（礼拝）のことを、記念式（記念集会）といいます。
　亡くなってから1週間目と10日目、1か月目のどれかに記念式を行うことが多いようです。

・カトリックの場合
　法事・法要にあたる儀式（礼拝）のことを、追悼ミサ（追悼式）といいます。
　亡くなってから3日目、7日目、30日目に教会で追悼ミサが行われることが多いようです。